2021-01-01から1年間の記事一覧
この度、医学書院様より本を出版しました。 誰も教えてくれなかった皮疹の診かた ・本の制作意図と、私が影響を受けた書籍をこちらの記事にまとめました>>書籍の紹介 ・執筆の裏側も公開中>>医学書執筆の裏側 ・感想、ご意見はこちらから>>お問い合わせ
この度、医学書院様より本を出版しました。 www.derma-derma.net この本は様々な書籍、教科書から影響を受けて制作されています。 誰も教えてくれなかった診断学 極論で語る神経内科 内科診療フローチャート 不明熱・不明炎症レジデントマニュアル 嫌われる…
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この度、医学書院様より本を出版しました。 誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考えかた みなさんは皮膚科の教科書を読んで、このような感想を持ったことはないでしょうか? ・難しい用語の解説ばかりでとっつきにくい ・疾患の写真が並べられているだけ…
「細菌培養が陽性なので膿痂疹と診断したが、抗菌薬が効かない」という相談を受けることがあります。 これは診断が間違っているパターンがほとんどです。 膿痂疹の診断は培養検査ではできないからです。 湿疹などのびらん面には、黄色ブドウ球菌をはじめとす…
伝染性膿痂疹に対してどの外用抗菌薬を使用したらよいのでしょうか。 細菌培養の結果がわかるまで数日かかります。そのため抗菌薬の選択は過去の報告をもとに行う必要があります。 抗菌薬選択の参考として、伝染性膿痂疹の原因菌を見てみましょう。 皮膚科の…
伝染性膿痂疹に対してどのような内服抗菌薬を使用したらよいのでしょうか。 細菌培養の結果がわかるまで数日かかります。そのため抗菌薬の選択は過去の報告をもとに行う必要があります。 抗菌薬選択の参考として伝染性膿痂疹の原因菌を見てみましょう。 皮膚…
とびひ(伝染性膿痂疹)は小児に多い疾患なので、保護者から学校やプールに関する質問を受けることがあります。 小児の感染症について、登校やプールに関してまとめてみます。 まず出席停止については法律(学校保健安全法)に定められています。 出席停止期…
膿瘍の治療の基本は切開排膿です。 しかし切開には時間がかかり、その後も処置が必要になってしまいます。 そのため外来が忙しい時は躊躇する場合もあります。 一方、穿刺吸引は短時間で終わり、その後の処置が必要ないのが長所です。 それでは穿刺吸引のみ…
膿瘍の治療の第一選択は切開排膿です。 切開を行って貯留していた膿を圧出した後は、ドレナージ用のガーゼを詰めるのが一般的です。 しかし本当にガーゼを詰める必要はるのでしょうか。 ガーゼパッキングの効果を調べた論文があります。 Acad Emerg Med. 16(…
膿瘍に対しては切開排膿を行い、その後抗菌薬を投与するのが一般的です。 しかし米国感染症学会のガイドラインでは、基本的に(発熱などの全身症状を伴う場合を除いて)抗菌薬は不要と記載されています。 Clin Infect Dis. 59(2): 147, 2014 PMID: 24947530 …
皮膚科の医学書に関する雑感を書くシリーズ。 今回は全3回中の3回目。 エビデンス型の医学書についてです。 ▼前回の記事▼ www.derma-derma.net エビデンス型の医学書 臨床の基礎が固まりマニュアル通りの診療がこなせるようになったら、次の段階に進む時期が…
皮膚科の医学書に関する雑感を書くシリーズ。 今回は全3回中の2回目。通読型の医学書についてです。 ▼前回の記事はこちら▼ www.derma-derma.net 通読型の教科書 医学書には教科書タイプとマニュアルタイプがあります。 個々の疾患に関する知識は教科書に書か…
今回から、いろいろな医学書を読んで感じている皮膚科教科書に関する雑感を書きたいと思います。 全3回の予定です。 初回は対話形式の医学書です。 対話形式の教科書 最近よく見るのが指導医と研修医(や学生)との対話形式の医学書です。 ケーススタディが…
ツァンク試験は数分程度で結果がわかるので、ヘルペスウイルス感染症の診断に有用な検査です。 それではどれくらいの精度があるのでしょうか。 論文を見てみましょう。 J Am Acad Dermatol. 59(6): 958, 2008(PMID: 18929431) ヘルペス患者249人(単純ヘル…
ウイルス感染症の診断では抗体検査が行われます。 急性期のIgM抗体の検出 ペア血清でのIgG抗体価上昇(2倍以上) しかしウイルスの再活性化で発症する単純ヘルペスや帯状疱疹は、抗体検査で診断できるのでしょうか。 単純ヘルペス まず単純ヘルペスについて…
単純ヘルペスと帯状疱疹は見た目が違います。 単純ヘルペスの皮疹は口の周りや陰部に限局しますが、帯状疱疹は帯状に広がります。 また帯状疱疹の方が痛みが強く、皮疹も重篤です。 しかし私たちは本当にこれらを見分けられているのでしょうか。 それを調べ…
単純ヘルペスと帯状疱疹は、ともにヘルペスウイルスによって起こる疾患です。 しかし臨床症状には違いがあり、帯状疱疹では強い痛みを伴います。 この違いはなぜ生じるのでしょうか。 ヘルペスウイルスは感覚神経節の神経細胞に潜在感染しています。 宿主の…
抗ウイルス薬の投与量は、単純ヘルペスと帯状疱疹とで違います。 【バラシクロビルの投与量】 ・単純ヘルペス:1日1000mg・帯状疱疹:1日3000mg なぜこのような違いがあるのでしょうか。 この理由は、帯状疱疹のほうが症状が強いからだと思われがちです。 し…
抗ウイルス薬を使う上で重要なポイントは、殺菌作用はなく静菌作用を持つ薬だということです。 ウイルスの増殖を抑制するだけなので、ウイルスの増殖が終わった後に投与しても意味がありません。 そのため発症後すぐに投与を開始する必要があります。 それで…
ヘルペスはほとんどの症例で、皮疹が出る前に違和感や痛みなどの前駆症状が出現します。 【前駆症状の出現率】 ・単純ヘルペス:85%(臨床医薬 29(2): 137, 2013)・帯状疱疹:70~80%(PMID: 17143845) それでは前駆症状の時点で抗ウイルス薬を開始したら…
皮膚科の手術は全身を対象にするので多岐にわたります。 そのためどんな手術があって、どんな手術法を習得しなければならないのか分かりにくい部分があります。 そこで自治医科大学皮膚科では、どのレベルの手術までを行えるかの客観的な指標として、皮膚外…
米国皮膚科学会のホームページに「皮膚科医が守るべき10の原則」が掲載されています。 Ten Things Physicians and Patients Should Question 日本の状況と異なる部分もありますが、知っておくと有用です。 今回はこの10の原則を紹介したいと思います。 其ノ…
単純ヘルペスは何度も再発するのが特徴です。 それではどれくらいの頻度で再発するのでしょうか。 再発性単純ヘルペスの患者290人へのインタビュー調査の結果を見てみましょう。 口唇ヘルペスと性器ヘルペスにわけて、再発回数が調査されています。 臨床医薬…
単純ヘルペスに対しては抗ウイルス薬を5日間投与するのが一般的です。 しかし内服終了時には、まだ治癒していない患者もいるようです。 それではどれくらいの期間で単純ヘルペスは治癒するのでしょうか。 5日間治療の効果 臨床試験の結果を見てみましょう。 …
年6回以上再発する性器ヘルペスでは再発抑制療法が適応になります。 治療期間の目安は1年とされていて、添付文書には「本剤を1年間投与後、投与継続の必要性について検討することが推奨される」と記載されています。 それでは再発抑制療法を中止したらどうな…
他院で治療を開始された帯状疱疹の患者が転院してくることがあります。 その理由は「薬を飲んだら悪くなった」から。 これは薬のせいで症状が悪化したわけではありません。 抗ウイルス薬の作用はウイルスの増殖抑制なので、効果発現までに時間がかかります。…