皮膚科専門医の勉強ブログ

日々の勉強の記録

創傷・熱傷

傷の治癒を促進する方法

傷の洗浄は一般的に行われていますが、周囲の皮膚に関してはあまり意識されていないことが多いように思います。 今回は傷の周囲の皮膚に関する論文を紹介します。 J Wound Care. 14(4): 169, 2005 褥瘡に対して周囲の皮膚を生食のみで洗浄した群と、石鹸を使…

外傷に抗菌薬は必要か?

以前、手術後の予防的抗菌薬の効果は証明されていないという論文を紹介しました。 それでは外傷の場合はどうでしょうか。 汚染のない外傷で抗菌薬の効果を調べたメタアナリシスを紹介します。 Am J Emerg Med 13(4): 396, 1995 【創部感染発症率】 ・予防抗…

傷の培養検査で気をつけること

「傷を見たら培養をしろ」昔はそんなふうに習ったことがあるような気がします。 創部の培養はよく行われていますが注意が必要です。 傷が感染を起こしているのかは、創部培養で分かるのでしょうか。 非感染創の培養を行った研究があります。 Med J Malaysia.…

熱傷は何分間冷やせばいいのか?

熱傷は冷やすことで、最終的な組織損傷を減らすことができます(Burns Incl Therm Inj. 9(1): 1, 1982) 。 しかしどれくらいの時間冷やしたらよいのかは実はわかっていないようです。 そこでいくつかのサイトから冷却時間についての記載をまとめてみました。…

熱傷の水疱をどうするか?

熱傷の水疱をどう扱うかは意見が分かれています。 水疱は温存するほうがいいという意見と、水疱は感染源になるので除去したほうがいいという意見です。 今回は水疱内容物についての論文を紹介します。 水疱の中の水分をそのままにした群と、穿刺して水分だけ…

熱傷はいつ手術時期するのか?

熱傷の手術については、あまり習うことがない気がします。 深達度によってⅠ~Ⅲ度に分類されていますが、受傷直後に正確に診断するのは困難です。 壊死組織が分界され範囲がはっきりするのは受傷後10日~2週間後になります。 この2週間が基準になり、早期手術と…