皮膚科専門医の勉強ブログ

日々の勉強の記録

術後瘢痕を予防する方法

 術後に肥厚性瘢痕を予防する方法としてテープ固定が行われています。

はてしてテープ固定にエビデンスはあるのでしょうか。

動物の傷で術後瘢痕の程度を調べた報告を紹介します(Arch Facial Plast Surg. 14(1): 45, 2012)。

まず無処置の傷とテープ固定した傷を比較しています。

【30日後の瘢痕スコア】

無処置(2.2)>テープ固定(1.5)

(p<0.01)

 

無処置と比較してテープ固定したほうが瘢痕スコアは低くなっていて、テープ固定には瘢痕予防の効果がありそうです。

 

次にシリコンゲルシートの効果はどうでしょうか。

【30日後の瘢痕スコア】

テープ固定(1.5)≒シリコンゲルシート(1.6)

(p=0.88)

 

シリコンゲルシートにもテープ固定と同様の効果があるようです。

テープと比べると高価ですが、手術部位によってはこちらの方が使いやすい場合もあるため、症例に応じて使い分けるのがよさそうです。