皮膚科の豆知識ブログ

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小児の内服抗真菌薬の投与量

小児の皮膚真菌症に対して内服抗真菌薬が必要になることがあります。

それは頭部白癬の治療のときです。

ところが投与量は日本のガイドラインには記載がなく、論文を参考に決める必要があります。

 

ある論文(臨床皮膚科. 64(13): 1060, 2010)ではテルビナフィン3.5~4.5mg/kg/日とされています。

しかし計算が面倒な上、端数が出るので、こちらの論文を参考にするのが簡便です。

小児科診療82(11): 1455, 2019

小児のテルビナフィン投与量

・体重<30kg:62.5mg(1/2錠)
・体重≧30kg:125mg(1錠)

 

投与期間は4~8週が推奨されているようです。