ときどき伝染性単核球症を疑う症例に出会うことがあります。
しかしEBウイルス抗体が既感染パターンで、診断に苦慮することも多い印象です。
実は伝染性単核球症の原因はEBウイルスだけではありません。
それではどのようなウイルスが原因になるのでしょうか。
原因を調べた論文を見てみましょう。
伝染性単核球症患者40人の原因がまとめられています。
Intern Med. 45(13): 833, 2006 PMID: 16880711
【伝染性単核球症の原因ウイルス】
・EBV:42%
・CMV:27%
・HHV-6:5%
・パルボ:5%
・HIV:3%
・不明:18%
このように原因ウイルスは多岐に渡っており、特定できない症例も20%程度あるようです。
ウイルス検査が陰性でも、伝染性単核球症を否定できないことを知っておく必要があります。