2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧
日常診療で接触皮膚炎に遭遇する頻度は高いですが、原因は何が多いのでしょうか。 日本接触皮膚炎研究班が行った疫学調査を見てみましょう。 日本皮膚科学会雑誌 130 (4), 523-567 NAID: 130007833597 パッチテストで原因が判明した接触皮膚炎423例のまとめ…
染毛剤の接触皮膚炎は比較的遭遇することが多い疾患です。 「今までは大丈夫だった」と言われることが多い印象がありますが、感作までにはどれくらいの時間がかかるのでしょうか。 論文を紹介します。 日皮会誌:106 (11),1397, 1996 パラフェニレンジアミン…
NSAIDsの一種であるケトプロフェンには光線過敏の副作用があります。 そのためケトプロフェンが含有された湿布(モーラステープ)は光接触皮膚炎を引き起こすことがあります。 さらに薬の成分は湿布をはがした後でも長く皮膚に残ります。 光接触皮膚炎を起こ…
皮膚乾燥は湿疹の原因になります。 それではどうして皮膚乾燥から湿疹が起こるのでしょうか。 ドライスキンによって湿疹が生じるメカニズムは以下の通りです。 ①皮膚の乾燥によってかゆみ過敏が生じる (ケラチノサイトの活性化や表皮内への神経線維の延長に…