24年1月より医学書院の内科雑誌「medicina(メディチーナ)」で私の連載が始まりました。
medicina2024年1月号 特集 その知見は臨床を変える?
以前出版した書籍「誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考えかた」は病態の解説と診断法に内容を絞り、具体的な治療については最小限の記載にとどめました。
しかし読者の方からは「ステロイド外用薬の選びかた」など、治療薬についても知りたいという要望をいただいております。
そこで今回、「誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考えかた」の内容をベースにした続編的な位置づけの「治療薬の解説」を掲載していただけることになりました。
とはいえ書店の棚を眺めると、皮膚科治療薬について解説した本はすでに数多く出版されています。
そしてその多くが、薬の種類や使いかたを簡潔にまとめた初学者向けのものになっているようです。
ただそのような教科書は短時間で読めて有用である一方、根拠や理屈が書かれておらず、単調で記憶に残りづらいという欠点も持ち合わせています。
そこで今回の連載は「通読できる治療薬の解説」をコンセプトにして、根拠や理屈をしっかりと記載していきたいと考えています。
そのため一つの治療薬の解説が数回の連載にわたって続きます(ステロイド外用薬で4回予定)。
「簡潔なまとめ」や「1話完結」を希望する読者の期待には添えないかもしれませんが、それぞれの治療薬を、どんな疾患に、どのような理由で、どのように使うかが具体的にわかる。そんな連載を目指します。
「誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考えかた」の症例を用いて解説していくので、拙著を補完する内容になると思います。
取り上げる予定の治療薬は以下の通りです。
- ステロイド外用薬
- 抗ヒスタミン薬
- 保湿剤
- 褥瘡・皮膚潰瘍治療薬
- 抗真菌薬
- 抗ヘルペスウイルス薬
- 抗菌薬
初めての雑誌連載のため至らない点もあるかと思いますが、ご購読いただけましたら幸いです。
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