この度、医学書院様より本を出版しました。
この本は様々な書籍、教科書から影響を受けて制作されています。
- 誰も教えてくれなかった診断学
- 極論で語る神経内科
- 内科診療フローチャート
- 不明熱・不明炎症レジデントマニュアル
- 嫌われる勇気
このブログではこれらの本を紹介しながら、私の著書の内容を解説したいと思います。
今回執筆するにあたり、皮膚科診断のフローチャートを作りたいという気持ちがありました。
そのアイデアのもととなったのは「内科診療フローチャート」です。
内科診療フローチャート
診断や治療など、疾患の知識を個々に学んでも、「実臨床ではどうなのか?」という具体的なイメージはなかなかつかめなかったりします。
「内科診療フローチャート」のウリはその名の通りフローチャート。
疾患ごとにフローチャートが掲載されていて、診断から治療まで診療の一連の流れが一目でわかるように工夫されています。
そのため「どう動いたら良いのか」が理解しやすく、即実践で使える教科書になっています。
ところが皮膚科の診断は視覚情報に頼る部分が多く、パターン認識になりがちです。
そのため診療の流れが示された教科書はほとんどありません。
そこで「誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考えかた」では、診療の流れがわかるようにフローチャートを作成しました。
細かい皮疹の形状ではなく、具体的な情報から診断を絞れるように工夫したつもりです。
診療のエビデンス
また「内科診療フローチャート」が優れている点はフローチャートだけではありません。
解説文にはその背景となる膨大なエビデンスが引用論文とともに記載されています。
フローチャートを見て大まかな診療の流れが認識できて、さらに対応した本文の記載を確認することでより深く理解することができるのです。
ただ私の著書ではフローチャートの背景となるエビデンスについては十分な記載ができませんでした。
可能な範囲で参考文献を充実させたつもりですが、ここは反省点です。
診療のエビデンスについては2冊目以降(…!!)の課題とさせていただきます。
是非手に取っていただき、感想やご意見をいただけましたら嬉しいです。
つづく
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